第25回TYOC ごあいさつ

 トヨタ青少年オーケストラキャンプ(以下TYOC)は2009年3月をもって25回目を迎えます。その間、全国の青少年オーケストラメンバー延4,000 人以上、参加団体は延400団体、海外からも20ヶ国が参加しました。初期の研修生は既に30代後半から40代にさしかかり、全国のアマチュアオーケスト ラ活動の中核を担っています。
 1985年の発足以来、参加青少年に対して、さまざまな工夫を積み重ねて練習に取り組んできましたが、現在もなお奏法、練習法、楽器管理、音楽の表現方 法について、多くの問題を抱え悩んでいる青少年や青少年オーケストラ指導者たちは少なくありません。こうした点を少しでも解消し、青少年の演奏のさらなる レベルアップを図るために、第一線で活躍しているプロの演奏家を講師に招いてじっくりと指導を受け、地元のオーケストラの演奏技術の向上に資することがこ のキャンプの目的です。TYOCでの厳しく温かな指導は、確実にわが国の青少年音楽活動向上の基盤を支えていると自負しています。
 また、参加者のためだけでなく、より多くの方面に開かれたTYOCに発展させることも今後の重要な課題であると考えています。そこで第21回より、以下 (1)~(3)の柱をたてて実施してまいりましたが、第25回からはさらにアジアの青少年との音楽交流事業が加わります。
 
(1) 全国のTYOC参加メンバーに対する技術指導並びにオーケストラ運営の研修
 (2) 開催地域での公開練習やコンサートの開催
 (3) 開催地域の青少年を対象としたTYOC講師による講習会の開催
(4) アジア地域の青少年もTYOC参加者として加わった音楽研修並びに交流

このように全国からの参加メンバーやアジアの青少年に対する育成と同時に、開催地域の青少年の音楽活動の広がりを支援する活動を視野に入れた「地域に開かれたTYOC」を目指していきたいと考えています。

社団法人 日本アマチュアオーケストラ連盟